2014年9月9日火曜日

Rattley's Old Gowrie



ラットレー・オールドゴーリー
バージニア、ペリク
原産国:ドイツ

マーリンフレークととても良く似たキャラクターのtobacco。

葉様はブロークンフレーク。マーリンフレークよりもほぐれていて、ほぼレディラブドの状態。
葉の香りは熟成香がありヨーグルトのような甘酸っぱい香り。

火付き、火持ち共に非常に良い。開封直後でも殆ど乾燥が要らずそのままパイプに詰めてしまえる。



喫味は非常に軽い。
序盤、バージニアの甘さは強くない。その割にアロマはしっかりしており背骨のあるやや深みのある熟成香が感じられる。ダンヒルのロイヤルヨットとロンドンミクスチュアの中間ぐらい。

中盤もさほど喫味、アロマとも変わらず安定した軽さ。ただそれまで控えめだったペリクがやや主張を始める。
終盤に近づくに連れてその色は濃くなる。やや甘みにパンチが増してくるが安定した喫味とアロマだ。舌の奥にじんわりした甘みと充実感が残る。

喫い方にもよるが、中途半端に熟成されたバージニアは終盤思いもよらない変身をすることがある。それは良くも悪くもそのtobaccoの個性を決定的にするが、半面序盤とは似ても似つかないキャラクターに変化することに悩まされることもしばしばだ。
時に、最後の方は自分が一体何を喫っていたのか思い出せない……なんてこともある。
そういうtobaccoは舌荒れもひどくなる。こうなるとどんなに序盤が旨くても常喫の主流にはなりにくい。

オールドゴーリーはそんなことがない。
ペリクがバージニアのキャラクター変化を抑えてくれる。最後の最後までスッキリとした爽やかさを下支えして、軽々しくなったり荒くなったりするのを抑えてくれる。

ペリクは元々あまり主張しすぎると嫌味のある酸味としつこいアロマに悩まされる。
しかし程よくブレンドされると一変する。主役のバージニアの若さや爽やかさを引き立てて、熟成の足りない部分を助け、程よいコクを最後まで補うように振る舞ってくれる。
それは終盤ほどはっきりと分かる。

マーリンフレークやオールドゴーリーはその辺のバランスがとても上手だ。日なたの香りに満たされて、ゆったりした煙がたなびくにつれて深く明るいリラックスに包まれる。
どちらもペリクそのもののキャラクターを求めるよりも、あくまでバージニアが主役であり、そこに情感が加えられていると捉えたほうがいい。
料理で言えば、味は強いが一本調子の昆布だけで旨味を採るのではなく、香りの出るかつお節や干しいたけと合わせて複雑な深みを出すのに似ている。
同じベースtobaccoでもペリクをブレンドしたものとそうでないものとでは、たとえペリクを感じなくてもまるで違うtobaccoになる。
ラタキアがブレンドされたtobaccoがラタキア色になるという現象とはかなりニュアンスが異なるのだ。

舌荒れはやや強めだがマーリンフレークよりは控えめで喫いやすい。薄味だがシンプルでtobacco本来のリラックスした喫味を最後まで味わえる。

僕は割と贅沢めに葉を残して終了することが多いが、オールドゴーリーに関してはその心配は要らない。最後の一葉まで灰にしても喫味を損ねることがない。

マーリンフレーク同様、キャラクターに比して価格が合っていないのが難点だが予算的に余裕があれば常喫tobaccoとしては優れている。
火付きや火持ち、詰めやすさの観点からもフレーク初心者にも安心しておすすめできる。
ニコチンの強さは標準的だがたばこらしい満喫感は低くないので、紙巻きの肺喫煙から移行した人にもお薦めしたいtobaccoのひとつだ。
個人的にはデイリーユースとしてマーリンフレークよりこちらに高い点数を付けたい。
素晴らしいtobaccoだ。

時間帯はデイタイム。
合う飲み物はコーヒー、紅茶、水。

2250円/50g(2014)



  1. 生葉芳香 弱←○○○○○★○○○→強
  2. 甘  み 少←○○○○○★○○○→多
  3. 味の濃淡 淡←○○○○★○○○○→濃
  4. 熟成感  若←○○○○★○○○○→熟
  5. アロマ  淡←○○○○○★○○○→濃
  6. 満喫感  弱←○○○○○★○○○→強
  7. 舌アレ度 弱←○○○○○○★○○→強
  8. 火持ち度 悪←○○○○○○○★○→良
  9. 常  喫 無←○○○○○○○★○→有
  10. 個  性 弱←○○★○○○○○○→強




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