2012年2月1日水曜日

お金に困る方法、お金に困らない方法

セッションをお受けになる方の中でお金に困らない人、豊かで繁栄している人の殆ど全員は、お金のことを普段あまり気にせずに生きていらっしゃいます。そしてお金のことをとても肯定しています。
さらには、やりたいこと、欲しいものがはっきりしています。


逆にお金(経済力)の問題から心や人生の問題を抱えてしまった人は、上記とは真逆の傾向があります。
もう少し噛み砕くと、次のようになります。

1、「お金が好きだ」「お金なんかキライだ」と、極端な思いをお金に抱く。
2、お金がなければ何もできないと感じている。
3、お金を失う事は怖いことだと感じている。
4、なるべくなら自分の懐は痛まないに越したことはないと思っている。
5、あの人が儲かっているのはお金に汚いから、あるいは汚いことをしているからだ。
6、お金にはきれいなお金と汚いお金がある。
7、自分はこれだけやっているのだからこれぐらいの給料をもらうのが当然だ。
8、今の仕事をやめたら経済的に困る。
9、お金があることは社会的に優位であり、ないことは人間の資質に関わる。
10、自分がやりたいことが分からない、分かっていても始められない。

これら10の傾向は、全てが一人の中に内包できる問題ではありません。
ただ、上のうち二つか三つも、考えや行動の中に持っていると、心にお金にまつわる問題が生じてくるようです。
現在経済的には問題ないように見えても、心の中は嵐で吹きすさんでいる人もいます。
お金はあってもお金に支配され、お金のために苦しんでいる状態です。


もし機会があれば(気が向けば)、一つ一つの傾向について詳しく説明したいと思っていますが、ひとまず最初のところ

1、「お金が好きだ」「お金なんかキライだ」と、極端な思いをお金に抱く。

ということの弊害を例にかいつまんで説明しましょう。



「お金は好きですか?」そう問えば、たいていの人は「好きです」と答えます。

では、1万円札の裏には何の動物が描かれていますか?
そして、ローマ字でなんと書かれていますか?
と尋ねると、とっさに答えられる人はあまりいません。

今日のドル円とユーロ円のトレンドは?
これもすぐに答えられる人はいません。

「好きなもの」というのはそれに関して詳しくなることです。
お金や経済の基本的な知識すらチェックもしていずに、どうしてお金が好きと言えるのでしょう。

それは、お金が好きなのではなく、「お金が使える状況」を愛しているだけだからです。
もう少し言えば、それは「お金が出ていく状況」を愛しているのです。

買い物できる状況、欲しいものが買える状況、どこかに旅行に行っている状況。

買い物や旅行が悪いのではありません。
どんどんやればいいのです。
じゃんじゃん使って人生楽しめばいいんです。

お金が出ていく状況が大好きなのだから、ジャンジャン使って、ジャンジャン稼げばいい。
それだけならどんどんまた入ってくる。

でも実は
「お金が好き」「お金は大切」と主張しながら汲々としている人ほど、チマチマ使う。
「ジャンジャン?ふん、そんな無計画な使い方できるか」と。
1000万の預金が500万に減っただけで死ぬ程の大騒ぎになってしまう。

使える状況は愛しているのに、出ていくのは嫌い。
矛盾した思考です。
つまり、知らず知らずのうちに
お金の妄執にとりつかれている。

妄執は様々な「氣」の力を削いでしまいます。
それでは余計にお金は出ていく一方です。

もうひとつ、
「お金が好き」と声高に言う人は、「そう言わないとリッチになれないぞ」と誰かに吹きこまれている人が多いのです。
一体何冊ぐらい「お金持ちになる方法」の本を読んだのでしょう。

お札の模様が好きでも経済とは何の関係もありませんが、趣味としては豊かになれるでしょう。好きなら詳しくなれるし、詳しくなればお金の計算も早くなり、経済の仕組みにも強くなっていくことでしょう。投資や投機に興味があれば、より一所懸命勉強してお金を増やすことができるでしょう。
お金持ちになるための方法が書いてある本のスジは、たいていそういうことです。

本当にお金の事が好きな人は、お金の事に詳しく、クルマやアニメやアイドルが好きなように、お金のことを本当に愛している人です。


しかし実際のところ、豊かな人生と、お金の好き嫌いはあまり関係ありません。
お金が好きな人も繁栄できるけれど、好き嫌いなどどうでもよくても、繁栄できるのです。



「お金がキライだ」と言ったり、経済金融の仕組みを否定する人は論外です。
世界の経済や金融システム、大企業の悪口を言う人がいますが、彼らは決して経済にも金融からも大企業や繁栄した社会システムとの縁はないでしょう。

「お金」を異性、つまり「男性」または「女性」に置き換えてみてください。

ことさらに異性の悪口を言ったり好き嫌いを主張している人は決して異性からは愛されることはありません。
「好き」も「嫌い」も、男だから女だからではありません。
男も女もいて世の中は成り立っている。
好きなのは、男性も女性でもなく、「あの人」なのです。
そして「嫌い」ならその人からも嫌われます。

男も女も素晴らしい。
お金も同じです。

お金(経済力)は素晴らしいものです。
人間を肯定出来る人が人間的に豊かであるように
お金を肯定出来る人も豊かで物質的にも精神的にも繁栄しています。

「好き」「嫌い」を気にするということは、それだけお金に固執していることになります。
固執ではなく、認め肯定するだけでいいのです。

繁栄したいのであれば、「金さえあれば」とか「お金なんか」と思ったり言ったりするのではなく
ただ、「お金は素晴らしいものだ」と思っていればいいことです。

「お金がなければ何もできない」と考える人もまた、豊かにはなれません。

本当に繁栄する人は、お金があるかなしかに関係なく、やりたいことをやり、欲しいものを手にしています。そうすることで、自然にやりたいことをやるだけの資金が集まってきます。

ただそれだけのことです。

お金は素晴らしい、しかし、お金がなければ全ての可能性が絶たれると考える人は、「金さえあれば愛でも買える」と言ってるのに等しいのです。それは心の幸せを生むのでしょうか。


もう一度言います。


お金は素晴らしい。
経済の仕組みも素晴らしい。

明日、美味しいものが食べたいと思えば、明日、それに見合っただけの資金力があなたについてくるでしょう。
お金は勲章でも社会的地位を表すバロメーターでもなければ、自由の翼でもなんでもありません。
道具なのです。それはあなたやみんなに共通して役に立つ素晴らしい道具です。

お金があって何でもできるのではありません。
お金より先に「やりたいこと」が必要なのです。

そう考えて行動するだけで、あなたは「お金」をいちいち意識しなくても必要なお金が手元にあり、自由で豊かな人生を送ることができます。



「私たちには、自らがビジョンとして描いた人生に必要な分だけの資金力が備わるに過ぎない。」

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