2011年2月14日月曜日

マクロビオティック

マクロビオティックな食生活を始めると、身体に溜まった「毒みたいなもの」が次第に出て行きます。
実際、はじめてマクロビオティックを経験する人の中には皮脂や吹き出物、垢が一時的に大量に出たのち、ほとんど出ない体質に変わったり、肌が明るく なる、目が以前より見えるようになった、目覚めがよくなった、記憶力が戻ったなど、実際に身体に起きる変化を実感する人もとても多いのです。
身体から出てゆくのはそういった物質的なもの、身体的なものだけではありません。
今まで耐え難いと思っていたストレスや、対人への警戒感や拒否感覚、辛さもかなりの確率で減少します。
今まで乗り越えることが困難だったストレスが嘘のように解消した方もいます。
だからもしも疲れたなあ、しんどいなあという感覚が慢性化した方、不定愁訴を感じる方には、マクロビオティック的な食生活をおすすめしています。
人間の感情や考え方は、そのかなりの部分を食に依存しています。そしてマクロビオティックは、人間としての様々な歪みを補正する力を持っていることは確かです。
陰陽の差の激しいものを食べると、感情や考え方も激化します。
(これはベジであるか非ベジであるかは全く関係ありません)
さらに体質によっては、陰陽の強すぎる食生活を続けてゆくと、慢性的な感情の歪みを引き起こします。
怒りや不満、嫉妬、思い通りにならないことへの苛立ちなど、現実と理念との歪みです。
歪みは苦悩を呼び起こします。
苦悩を乗り越える精神力を持っているうちはそれでもいいのですが、苦悩に負ければ悩みは慢性化し、悲観的になっていきます。
そういった感覚はたいていの場合、マクロビオティック食に換えることで、長くてもほぼ3ヶ月ほどで、すっかり消え去ります。
そのサインは、感情の起伏が非常に穏やかになることで実感できます。
また物事に対するこだわりがどんどん薄くなっていきます。
本来の自分の心が、許容の精神で大部分を占められている事がわかるようになります。
さらに続けてゆくと、多幸感や豊かな向上心に溢れるようになります。
ただ、気をつけなければならないのは、マクロビオティックによって必ずしも全ていいこと尽くめになるのではないという点です。
自然界に陰陽が必ずあるように、人間にも陰陽、表裏があります。
マクロビといえどもこの表裏を完全に消すことはできません。
また、その差を完全に消し去ることは良い事でもありません。
また、マクロビオティックによって様々な歪みがなくなると
かえって願望の妨げになることもあるかもしれません。
歪みそのものが、生きるエネルギーとなることもあります。
苦悩が才能を開花させることもあります。
勝負がダイレクトに関係するスポーツには向かないかもしれません。
良いことだけが起きるようにはなりません。
体質は人によって千差万別です。
仕事やライフスタイル、住む場所の気候も違います。
厳密さやマニュアルを追求するのではなく
またマクロビが万能と思い込むのではなく
自分に合った、食生活のバランスを、少しだけストイックになって意識することがとても大切な姿勢です。
マクロビオティックはツールです。
ツールは使うときもあれば使わない時もあります。
万能なツールは存在しません。
あなたは身体という船体、魂と精神という舵や帆を持った船の船長です。
海はあなたの人生、感情、考えです。
あなたはその波をある程度コントロールできます。
波をある程度コントロールするツール、天候や方角を読むツール
それがマクロビオティックだと考えてください。
人生は常に順風とは限りません。
逆風も時には必要だし、波も必要かもしれません。
しかし道具なしではその逆風は克服できません。
やみくもに進んで方角や舵を誤ってしまえば、常に望まない逆風にさらされてしまう危険性ははらんでいます。
そうならないような人生を送るためのとても力強いツールのひとつに、マクロビオティックがなってくれることだけは確かです。
自分にあったマクロビオティックを探してください。

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